【海外あるある】最初の関門!入国審査で生の英語を聞いて足が止まった話。

 

不安と期待が入り混じった出発日

留学決断から約一年後、出発を迎えた21歳の自分の英語力は中学卒業レベル。典型的なやる気ゼロの高校生だった自分は高校英語の「こ」の字も学ばなかったわけですが、これからの1年間の留学生活でペラペラになる気満々の自分は特に気にせずに飛行機に乗り込み見ました。

長時間のフライト、新天地への不安。窓から遠ざかる景色を見ながらちょっと寂しさを感じつつ…何て映画のワンシーンの様な事は全くありませんでした。ホームシックって何でしょうね。遠ざかる景色など数分で終わりあっという間に雲の上です。長時間のフライトは座りっぱなしからくる体のダルさ、痛みとの戦いに明け暮れることだと学んだ12時間でした。腰いた!首だる!これが現実なんですね。

隣にはアメリカンサイズの外国人の方が座っておりトイレに行くたびに彼の太ももに向かい合って座るような形で跨いで通路に出て、座席に戻るの時には必然的にアンコールという何とも気まずいオプション付きという情報も付け足しておきましょう。

後先あまり考えない自分ですが前情報というものを多少なり持っていました。入国審査です。何やら審査官が厳しいとかなんとか。半分は面白おかしく再現するコメディの影響ですが英語で会話をろくにしたことのない自分にとっては確かに難関です。ここを通過しないと留学どころじゃないですし。まぁでも書類はしっかり揃っているし同じ名前の国際指名手配犯もいない(と思う)ので大丈夫。

そんなことを言い聞かせつつも入国審査が自分にとって最初の関門になり、同時に誰かと英語で話す初めての体験になるだろうなぁ何て思いつつアメリカはニューヨークに到着したわけです。ただこの予想、経験ゼロの、言ってしまえば説明書をさらっと読んだだけの知ったか君の戯言に過ぎません。そんなものが当たる星の下には生まれていない自分。入国審査なんてかーんたんに終わってしまいました。ダイジェスト映像にも登場しないくらいあっさりです。ただ生まれて初めての異国の地。何もかもがスムーズには行かないものですね。実は試練は入国審査の前に訪れたのです。

 

入国審査という試練

飛行機から降り、空港内の通路を他の乗客達と同じように歩く自分。前方に分かれ道が見えてきました。空港スタッフのお姉さんが中心に立っています。どうやら道案内をしてくれているようで、通る人に話しかけては右へ左へさばいています。なるほどなるほど。人によって行くべき道が違うんですね。自分は右かな左かな?そんなことを考えつつ歩を進める自分。お姉さんは他の人と同じように自分にも話しかけてきました。そう。英語がペラペラの他の人と同じように。

お姉さん
ーーーーーーーー?
え?(足が止まった。うそでしょ。ぜんっぜんわからん。え、はや。)
お姉さん
ーーーーーーーー?
え、え?

繰り返すお姉さん。繰り返す自分。分かってます。そういう遊びじゃないことはわかってるんです。でもそんなに速いの英語って!?

進展がないことに少しいら立つお姉さん。3回目はだから!みたいなテンションだったけど自分が英語を話さないのを察したようでゆっくり言ってくれました。

お姉さん
ーーーー or city?
(んー。。。)「ん?シティ?」

ここでやっと自分が乗り換えなのかそれとも街に行くのかを聞かれていることに気付いた自分。慌ててシティ!シティ!と言うとお姉さんは何事もなかったかのように冷たい表情をするでも優しい表情をするでもなく片方の道を示してくれ、何とか入国審査のところへ行くことが出来ました。

きっと英語の話せないアジア人などそう珍しいことではないのでしょう。ん、いや乗り換えはともかく街という単語も聞き取れない人はさすがに珍しいのかな?もしかしたら恥ずかしい英語力をさらしてしまったかもしれません。まさか空港内も満足に歩けないとは。でもいいんです。入国できたので。自力で問題を解決したとポジティブにとらえましょう。

 

ホームステイ先へ

留学会社を通していたので出口にはご丁寧に日本人のお迎えの人が待っており、2か月間お世話になるホームステイ先まで送ってくれました。

2か月だけにしたのは料金が高くそして学校まで遠いからです。学校の寮に住むという選択肢もありましたが現地の人に泊めてもらい会話をすることが良い英会話の練習になると思ったのでホームステイを選びました。

自分のイメージでは2か月間のうちに生活に慣れ、その後学校により近い場所でアパートを探し、いかしたアメリカ人と一緒にルームシェアをするというシナリオですが、もちろんこれも当時経験値ゼロの、How are you? と Nice to meet you.の違いも危ういやつの戯言です。

ホストファミリーが家の中を案内してくれた際は言語以外の情報のみで必死に理解しようとしていました。ただこんな初日から始まったこの留学生活、人生最高の選択だったと今でも思い返します。

部屋に案内され、夕飯までの2時間程、飛行機の疲れか時差ボケか、ベッドの上で気を失っていた自分をホストマザーが起こしに来てみんなで夕食を食べました。そこでホストマザーとホストファーザーの英語を聞いて英語も人それぞれに話すスピードが違う事、特にホストマザーは自分達に気を使ってゆっくり話してくれること、そしてあの空港スタッフのお姉さんの英語はやっぱり速かったことに気付きました。

人生初のルームメイトにも出会い、英語ペラペラへの道のり、初めて尽くしの留学初日は終わりを迎えたのでした。

 

振り返ってみて

空港の一連の出来事、自分の中では外国に来たんだ!と感じるには十分な体験でしたが、あのお姉さんの普通過ぎる表情を思い出すときっと彼女の中ではその日、仕事を終える頃にはもう忘れているくらいの、なんら特別ではない出来事だったのでしょう。これが自分のすごく普通で特別な初日の出来事です。

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